
はい、手に入れました『浦和競馬場開場70周年記念誌』。
白状すると南関は大井だけしか足を運んだことがないんですが、4場で唯一ナイター設備が無いとか、フルゲートが少ないとか、直線が短いとか、いかにも小博打場という印象で、浦和はとても親近感を感じる競馬場です。いやホント、いい意味で。
(なお自宅から1時間未満圏内に船橋)
70周年だとかJBC開催も影響しているんでしょうか、先日もNHKで取り上げられてましたね。
新日本風土記「競馬場のある街」
個人的に、山口瞳『草競馬流浪記』で全国27カ所あった地方競馬場の中から「観客席のもっとも汚い競馬場がここなのではあるまいか。」と評された当時の浦和の雰囲気が知りたくて、何か写真でも見ることが出来ればと思い購入しました。
とくに汚いスタンドの写真は無かったんですが(そりゃそうか)、『流浪記』が取材されたと思われる昭和56年~58年ごろの年表をながめると、売得金は昭和55年、入場者数は昭和51年から底を打つ昭和60年まで右肩下がり。なんとなくさびれゆく姿は浮かびます。
あと、ヤ〇ザも多いって書いてあります(笑)。
驚いたのは昭和12年のダービー馬ヒサトモに関する一文。や、いまwikiを見たら普通に載っていたので自分が知らないだけでしたが(笑)、このダービー、競馬の神様・大川慶次郎氏が初めて見たレースと自著に書かれていたのを思い出したもので。
その他、八百長の話だとか個人の証言を集めている点も興味深かったです。
本書、まったく馬券には関係ありませんが、浦和競馬場の歴史がコンパクトにわかりやすくまとまっています。興味のある方にはおすすめ。