2018年8月12日、大井の帝王・的場文男騎手が地方競馬通算最多勝記録7,152勝を達成。
あれからちょうど1年。

2018年8月1日(水)の大井開催で的場騎手は7,150勝に到達。タイ記録まであと1でした。
大井開催は残り2日。翌日木曜日の騎乗予定は8鞍。そう、誰もが思ったはず。明日で少なくとも記録タイ、もしかすると新記録だと。
コバクチもそんな一人でした。

この目で歴史を見るしかない!

8月2日(木)晴。
真夏のクソ暑い中、平日なのに仕事を放り出して大井へ。仕事なら休日に回せばいい。
記念馬券を手にするため発券開始と同時に全レース分を購入してひたすら観戦。

前半で5鞍騎乗。…来ない。

しかし9R、11Rの騎乗馬は的場直之厩舎。
9Rか11R(忘れた。たぶん9R)の前に「甥っ子(的場直之)が勝たせるために馬を用意したんだ」的なことを予想屋・吉冨隆安も口上で述べてました。もちろん信じるぞ。
結果、後半3鞍も…来ない。

ぐったりです。
ぐったりですが、これでは引き下がれない。

金曜日は7鞍騎乗予定。(実際は出走取消があって6鞍)
週末には佐賀競馬で里帰りカップが待っている。大井の関係者含めみなここで決めてほしいはず。

8月3日(金)晴。
再び仕事を放り出して大井へ。

とにかく…来ない。必要以上に人気を背負っているのはわかるんだけど。
もう残りはメインと最終のみ。

メインの9R。金曜の夜、記録に王手とあってスタンドも期待一色の盛り上がり。
スタートから番手で終始先手の的場騎手騎乗アゼリア。直線手前でハナに立ち直線壮絶な叩き合い。
しぶとい、しぶとい、それゴールだ!
と、1着を確信した瞬間、大外から10番人気ヒシサイレンスが飛んできてハナ差で差し切ってしまう。

あっれ~!?

道中、流れについていけず追いっぱなし。最後方で四苦八苦していたヒシサイレンス。しかも出走唯一の高齢8歳馬。前走は3.6秒差負け。
なぜここで来てしまうのか。
いや、仲野騎手は悪くない。それどころか公正競馬の観点からすれば最後まであきらめなかった姿勢はかえって褒められるべき。馬券を握っていた誰かはいるのだ。

が、赤いマトTを着て応援しに来ていた子供でも思ったであろう、
空気読んでくれよ…

最終Rも見せ場はあったものの的場騎手は3着まで。
汗にまみれながら現場に通い、タイ記録さえ見ることができなかった収穫なしの2日間。

この後、8月6日に浦和でタイ記録。川崎開催を休んで次の大井開催で新記録を決めるわけですが、もうこちらは追いかける気力も無し。ネット観戦。
とくに競馬好きでもない友人Iはたまたま当日行って記録達成を見たという…

8月12日、あの夏の日がよみがえる。よみがえらんでもいいけど。

紙くず
色褪せた夢の跡(紙くず)